カッパやレインコートを家庭で洗う方法と注意点

梅雨の時期になると毎年活躍するのがカッパやレインコートです。 通勤や通学の際はもちろん、買い物やレジャー、屋外コンサートなどでも雨風をしのぐのに活用できます。

そんなカッパやレインコート、もともと濡れるための衣類だからといって洗濯を怠ってはいませんか? ほかの衣類同様、きちんとお手入れすることで長持ちさせましょう。

ここでは、カッパやレインコートを家庭で洗う方法と注意点をご説明します。

~ 目次 ~
1. カッパを洗濯する必要性とは?洗濯機で洗っても大丈夫なの?
2. カッパの洗剤の選び方、洗濯の手順と注意点
3. カッパの脱水方法や干し方、お手入れ方法について
4. まとめ

カッパを洗濯する必要性とは?洗濯機で洗っても大丈夫なの?

カッパを外出時に持ち歩いていると、雨が降った時にサッと羽織るだけで服がびしょ濡れになるのを避けられます。
そんなカッパですが、なぜ洗濯しなければならないのでしょう。
また、洗う方法はどのように判断すれば良いのでしょうか。

カッパを洗濯しないと撥水性や防水透湿性が低下する

着脱が簡単なカッパですが、着用後、雨に濡れた状態でハンガーに吊るして乾燥させたりしていないでしょうか。

カッパを洗濯せずに干しておくと、嫌なにおいのもとになったり、本来の性能が低下したりする可能性があります。
例えば、撥水性能(水をはじく機能)や防水透湿性(防水とムレ予防を兼ね備えた機能)などが挙げられます。

雨の水滴の中には、外気の埃やゴミ、汚染物質などが含まれています。また、汗や皮脂汚れが付着しており、カッパは想像以上に汚れているものです。 清潔な状態で着用するためにも、カッパは着用のたびに洗濯することが望ましいでしょう。

酸性雨の影響から、洗濯しないと変色する場合もあります。

カッパの洗濯は洗濯表示に従う

カッパを洗濯する時は、洗濯表示によって洗い方を変える必要があります。 洗濯表示は2016年12月1日に改定されたため、新旧どちらも覚えておくと便利です。

現行の洗濯表示においては、洗い桶のマークがついていれば洗濯機で洗うことができます。 洗い桶と手が描かれたマークは「手洗いができる」ことを示しているものです。

従来の洗濯表示においては、洗濯機のマークがついていれば洗濯機で、洗い桶に「手洗イ」と書かれていれば手洗いができることを意味します。

いずれの場合も洗い桶にバツ印が書かれていれば家庭での洗濯はできません。 FやPといったドライクリーニング、Wのウェットクリーニングのマークが付いている場合もクリーニング店で洗ってもらいましょう。

カッパの洗剤の選び方、洗濯の手順と注意点

カッパを洗濯する方法が決まったら、さっそく実際に洗っていきましょう。

カッパを洗濯する準備をしましょう

洗濯機で洗う場合も手洗いする場合も洗濯の前には、生地へのダメージを軽減するためにカッパのファスナーやボタン、マジックテープなどはすべて閉じておくようにします。

カッパを洗濯機で洗う場合、洗濯機可のものであれば一般洗濯用洗剤を使用することが可能です。弱アルカリ性が天然素材のたんぱく質を溶かすため、中性洗剤を選びましょう。

とはいえ、できるだけ素材に負担をかけたくないのであれば、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用したほうが良いです。 手洗い表示があるものに関しては、おしゃれ着用洗剤が推奨されています。

汚れが特に気になる部分、例えば襟元や袖口などは汗や皮脂が付着しやすいため、洗濯前に洗剤の原液をつけておきます。

汗じみが目立つ部分には液体酸素系漂白剤もしくはシミ用部分洗剤をつけておきましょう。 ただし、洗濯表示が「漂白剤不可」の場合は漂白剤の使用は避けてください。

カッパを洗濯機で洗う方法

カッパを洗濯機で洗う時は、必ず洗濯ネットに入れてから洗濯しましょう。 大きめの洗濯ネットに入れるのが理想的ですが、畳む回数が多いとシワになりやすいため、2つ折りもしくは3つ折りに畳みます。

洗いからすすぎまでをおこないますが、洗濯表示に「弱」の記載がある場合は弱水流モードや手洗いコースなどで洗います。

洗剤のすすぎ残しは撥水性や防水透湿性を低下させるため、すすぎは通常の2倍程度の時間をかけることが望ましいです。

カッパを手洗いで洗う方法

カッパを手洗いする時は、洗面器に40℃以下のお湯を入れ、その中に洗剤を少量入れます。そこにカッパを浸してやさしく洗っていきます。 上から押すように洗う「押し洗い」もしくは水の中で前後左右に振って洗う「振り洗い」がベターです。

2回以上すすぎをおこない、洗剤が残っていないことが確認できたら手洗い完了です。

カッパのカビは歯ブラシで落とす

カッパを生乾きのまま放置しておくと、いつの間にかカビが生えてしまったことはありませんか?

カッパにカビが生えた時は、40~50℃のお湯に漂白剤を薄め、その中にカッパを浸けます。 5分程度浸け置きしたら、カビの部分を歯ブラシでこすって落としましょう。

カッパの脱水方法や干し方、お手入れ方法について

カッパを洗濯したあとの手順について説明します。

カッパの脱水はバスタオルでおこないます

ビニールや防水透湿性素材など通水性のない素材を使用しているカッパは、脱水機能を用いると水抜けが悪く洗濯機の故障を招く恐れがあります。

そのため、カッパの脱水時には洗濯機を使わず、バスタオルで水抜きをおこないます。 カッパをバスタオルにくるませ、上から押して水気を取り除きましょう。

カッパを干したあとは撥水スプレーでお手入れ

カッパは形を整えたあと、風通しの良い日陰で干すのがベターです。 直射日光に当たると変色の恐れがあるので気を付けましょう。

撥水性の低下が気になる時は、カッパが完全に乾いたあとに撥水スプレーをかけてあげると良いです。 20㎝以上離れた距離で、カッパ全体がしっとり濡れる程度スプレーします。 30分程度風に当てて乾かしたらお手入れ完了です。

まとめ

ついつい忘れてしまいがちなカッパ、レインコートの洗濯ですが、長く着続けるためにはとても重要なことです。

いざというときに快適に着用できるように、普段からお手入れを欠かさないようにしましょう。

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