いつ衣替えをしたらいいの?
四季のある日本では、春と秋の年に二回衣替えをするのが一般的です。
衣替えをすることで、その時期の気候に適した服を選びやすくなったり、洋服の取捨選択やお手入れのよいタイミングにもなります。
ただ、最近は一年中季節を選ばずに着られる洋服が増えたり、入れ替えるほどの収納スペースがなかったりします。
そもそもその作業が面倒だと考える人も多く、衣替えをしないのも珍しくありません。
衣替えのひと手間が省ければ、家事の負担を軽くすることにもつながります。
しかし、注意したいのは管理やお手入れをするタイミングなくして、せっかくの洋服が宝の持ち腐れになる、汚れや傷みなどが進んでしまうなどの可能性があるという点です。
洋服の管理やお手入れってどんなこと?
衣替えはしなくとも、定期的な洋服の管理とお手入れは欠かせないものです。
まず、洋服の取捨選択をすること。
冠婚葬祭用を除いた何年も着ていない、サイズアウトや流行遅れなどの洋服は、思い切って処分をし、よく着るものを出し入れしやすく整理整頓しましょう。
また、例えば冬物のコートやダウンジャケットなど、その季節にしか着ない洋服は、きちんと洗って保管しておくことも大切です。
一度でも袖を通したものは、たとえ一見汚れていないように見えても、洗濯やクリーニングをしてください。汚れや湿気を残したままだと、シミや黄ばみ、虫食いやカビの原因となります。
またボタンがとれていたり、ほつれていたりするものがないかも確認しましょう。
衣替えというと春と秋のイメージがありますが、あえてその時期でなくてもOK。 新年度の忙しいときは避け、時間に比較的余裕があるゴールデンウィークにするなど、自分のペースでいいので、年に2回洋服の管理とお手入れをするタイミングを見つけましょう。
シーズンオフの洋服の収納は?
洋服を夏服・冬服・中間服という3種類に分けておくと、収納や衣替えが楽になります。 夏服と冬服のケースをその時期に合わせて使いやすい場所に入れ替えればいいでしょう。
収納スペースに余裕があれば、すべて同じケースやボックスにしておくと、入れ替えもスムーズです。
シーズンオフになるケースには防虫剤や除湿剤を用意して、お手入れのタイミングで有効期限が切れていないか確認しましょう。
また、スペースが少ないおうちでの収納に便利なのは宅配クリーニングです。
洋服を自宅まで取りに来て、クリーニングしてもらえるだけでなく、次のシーズンまで長期保管してくれるサービスがあるところもあってとても重宝します。
必要な時期に返送してもらえるので、代わりに次のシーズンの洋服を依頼すれば、おうちの収納スペースを使うことなく、衣替えが完了します。
便利なサービスも上手に活用しながら、無理なくスムーズに衣替えができたらいいですね。
この記事の執筆者 河野真希さん
料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『人生が整う家事の習慣(西東社)』など多数。 簡単&時短料理が学べる『料理教室つづくらす食堂』主宰