靴磨きの頻度はどれくらいがベスト?お手入れのポイントも解説
フォーマルなシーンでも、カジュアルなシーンでも活躍してくれる革靴。
老若男女、欠かせないファッションアイテムです。
気持ち良く履き続けるには、革靴にも適切なお手入れが必要です。
しかし、お手入れの方法が分からないという方も多いと思いますので、今回は靴のお手入れの頻度やポイントを紹介します。
革靴のお手入れ頻度は?
まずは、日々のお手入れの頻度についてです。
お手入れの方法ですが、「履く度に行うブラッシング」と「定期的に行う水分や油分の補給」の2つがあります。
水分や油分の補給は「6〜8回履いたら」もしくは「2週間に1回程」がお手入れのタイミングというイメージです。
靴の状態にもよりますが、目安としてはこのくらいです。
大事な靴は、毎日でも靴磨きをしたくなりますが、過剰なお手入れは逆に革に負担をかけます。
革に含まれる油分が多すぎて、型崩れを起こしてしまうこともありますので適切な頻度を守っていきましょう。
お手入れのポイント
それでは、具体的にお手入れの仕方を見ていきましょう。
履いた後のブラッシング
まずは1日履いた革靴の表面に付着したホコリや砂を、馬毛ブラシで取り除きましょう。
靴についた汚れやホコリは、できるだけ早いタイミングで落とします。
ホコリの繊維が革の油分を吸い取ってしまい、革を乾燥させてしまうためです。
汚れも放っておくと、革にシミができてしまうことがあります。
その後に、細かな部分の汚れをクリーナーと布で拭き取っていきます。
クリーナーでの掃除は、2,3回ほど繰り返して革の奥の汚れまで落とします。
傷を付けないように、軽めの力で行うのがポイントです。
ちなみにブラシの一般的な価格は、1000円~2000円程度と比較的リーズナブルに購入できます。
定期的なクリームでのお手入れ
2週間程度履いた革靴は、ツヤを出すクリームを塗っていきます。
クリームの色は様々ありますので、革靴の色に合わせて選びましょう。
ポイントとしては、革靴と同じか少し明るめの色を選ぶことです。
クリームは適量をブラシや布に取り、かかとやつま先から全体に伸ばして塗っていきます。
最後に、豚毛のブラシを使って靴全体をやや強めになでます。
これはクリームの塗りムラを無くし、仕上がりを良くするためです。
豚毛は馬毛よりもコシがあるため、クリームがよく伸びます。
鏡面仕上げ(シャイニング)を行う際は、ワックスを指で溶かしながら薄くのばし、クロスでなでるようにして光沢を出していってください。
クリームを塗る作業は2週間に1度ほどで充分ですが、ホコリと汚れ落としはできるだけ毎回行いましょう。
ちなみに1か月以上革靴を放置すると、古いクリームが酸化してシワが深くなったり、革のひび割れを起こしたりします。
革のひび割れは多くの場合、復旧が難しいためこれ以上の放置は避けましょう。
状況に応じたお手入れが大切
日々のお手入れのほかにも、状況に応じたお手入れをすることで、革靴を長く愛用できます。
雨で濡れた時はすぐに拭き取りを
革靴が雨に濡れてしまったら、すぐに水分を拭き取りましょう。
濡れたままにしておくのは、革靴が傷む大きな原因です。
拭き取った後は、通気性が良い日陰に置いて乾かします。
地面に近いほど湿気が高くなるので、靴箱の上に置く、シューツリーを使うなどし、できるだけ高い場所で乾燥させるのがベストです。
必ず避けていただきたいことは、ドライヤーの熱を当てることです。
ひび割れの原因となるため、陰干しで自然乾燥させるのが一番です。
最後に、乾燥したらクリームで油分を補ってあげましょう。
水に濡れて油分を失った状態ですと、傷みが早くなってしまいます。
すぐに対処すれば革靴のダメージは少なくて済みますので、雨の日は特に帰宅したらすぐお手入れましょう。
靴の内側の掃除も忘れずに
靴の内側には、靴下の繊維やホコリが溜まります。
棒などに布を巻き、アルコールを染み込ませてホコリを取ります。
ホコリは水分を溜め込むため、カビの防止になります。
シューキーパーを入れて保管を
シューキーパーは、革靴の反りや型崩れを防いでくれ、見た目にも靴の美しさをキープしてくれます。
ぜひシューキーパーで革靴を長持ちさせましょう。
かかとの交換も検討を
かかとの交換も、手遅れになる前にぜひ修理に出してください。
具体的な頻度の目安はありませんが、これ以上削れると駄目なラインがあります。
それを超えると修理代が多めにかかりますので、ブラッシングの時などにかかとの具合も気にしてあげてください。
まとめ
革靴のお手入れは、長持ちするメリットのほかにも、美しく見た目を保ってより魅力的に見せる価値のある作業です。
簡単なブラッシングと適度な靴磨きだけで、驚くほど長く付き合っていけます。
時には磨き方を変えて、ツヤを出したりしても良いでしょう。
定期的なお手入れを楽しむことで革靴が育っていき、味のある経年を感じられます。
革靴の変化も楽しみつつ、気持ちの良い靴との時間を過ごしていきましょう。