ファンデーションや化粧品の汚れを家で簡単に落とす方法を紹介!
こんにちは。宅クリ編集部のなみです。
うっかり洋服にファンデーションや日焼け止めをつけてしまった~!ということ、ありませんか?
化粧品が服につくと、普通に洗濯しただけではなかなかキレイにならないんですよね…。
クリーニング店でキレイに落としてもらうこともできますが、実は化粧品のちょっとした汚れなら、家にあるアイテムで簡単に落とすことができます!
しかもアイテムはどの家庭にもある、とても身近なモノばかりです。
今回はファンデーションや日焼け止めなど、化粧品が服についてしまった時に、キレイに落とす方法を紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
- ~ 目次 ~
- 1. 化粧品の汚れとは?
- └ファンデーションの成分と特徴
- └日焼け止めの成分と特徴
- 2. ファンデーションや日焼け止めの汚れを落とす方法
- └クレンジングオイルと台所用洗剤を使う方法
- 3. 化粧品の汚れを落とす時の注意点
- 4. 日焼け止めの汚れに塩素系の漂白剤は使わない!
- 5. 洋服に化粧品や日焼け止めがついた時の応急処置
- └乾いたティッシュとハンドソープで応急処置
- └メイク落としシートで応急処置
- 6. まとめ
化粧品の汚れとは?
化粧品の汚れは基本的に「油性の汚れ」です。
化粧品を大まかに分けると「リキッド系」と「パウダー系」の2種類に分けられますが、どちらも油性と捉えておきましょう。
・リキッド系 とろみのある化粧品
例)リキッドファンデーションや口紅、クリームチーク、マスカラなど
・パウダー系 いわゆる粉モノ
例)パウダーファンデーションやパウダリーチーク、アイシャドウ、お粉など
2種類の共通点は、油性汚れだということ。 したがって化粧品汚れのシミ抜きは、基本的には油汚れを落とす作業だということを頭の隅に置いておいてくださいね。
ファンデーションの成分と特徴
ファンデーションには、顔料と油が配合されています。
顔料は粘土鉱物が使用されることも多い成分。
粘土鉱物は泥のようなものなので、ファンデーション汚れが落ちにくいのは、泥汚れが落ちにくいのと同様ですね。
その他、ファンデーションの種類によりますが、シリコンオイル・紫外線吸収剤・ナノ粒子・合成色素などが含まれています。
中でもシリコンオイル(ポリマー)は、水や汗に強いのが特徴。
普通の水洗いでは落ちにくく、クレンジングオイルで落とす必要があります。
紫外線吸収剤はUV効果があり、配合されているファンデーションも多いです。しかし、衣類についた状態で放置すると、衣類が変色する可能性があります。
ナノ粒子は、名前のとおりとても細かい粒子。「ナノ酸化チタン」と表記されている場合もあります。細かい粒子なので、衣類の繊維にも入り込みやすいです。
日焼け止めの成分と特徴
日焼け止めも、ファンデーションと同様に油性の汚れです。
ジメチコンやポリマーなど、落ちにくい成分が含まれていることもあり、ファンデーションと同じく一度つくと落としにくい汚れです。
日焼け止めの汚れの原因のひとつに「紫外線散乱剤」があります。
紫外線散乱剤は、肌に塗ることでヴェールのようになって紫外線を反射し、肌を守る成分です。
この紫外線散乱剤が服につくと白い油じみのようになってしまいます。
付着したままにしておくと、黄ばみになってしまうので早めの対処が必要になります。
ファンデーションや日焼け止めの汚れを落とす方法
それでは、ファンデーションや日焼け止め、その他化粧品の汚れを落とす方法を紹介していきます。
クレンジングオイルと台所用洗剤を使う方法
メイクはクレンジングオイルで落ちるので、洗濯でもクレンジングオイルを使います。
さらに、油の汚れ落としに強い台所用中性洗剤をブレンドするのもおすすめですよ。
割合は1:1でOKですが、クレンジングオイルが多めの方が化粧品が落ちやすいようです。
ウォータープルーフのファンデーションや日焼け止めの場合は、2:1もしくは3:1と、クレンジングオイルを多めにするのがおすすめです。
★簡単に洗う方法(汚れが軽い場合・パウダー系の場合)
① クレンジングオイルと台所用中性洗剤をまぜる(1:1~3:1)。
↓
② ①で作った洗剤を汚れた部分に指でなじませる。
↓
③ 汚れが浮いてきたら水で洗い流す。
↓
④ 洗濯機で洗う。
【ポイント】
パウダー系は生地に粉が乗っているだけ状態なので、洗剤を多めにかけ、一気に落とすようにしましょう。
★リキッド系の汚れを丁寧に洗う方法
① クレンジングオイルと台所用中性洗剤をまぜる(1:1~3:1)。
もしくはベンジン(※)を用意する。
↓
② シミに直接キッチンペーパーを当てて、衣類を裏返しにする。↓
③ 裏側(シミがないほう)から、めん棒or歯ブラシで①の洗剤(またはベンジン)を少しずつ塗布する。↓
④ トントンとたたいて、キッチンぺーパーに汚れを押し出す。↓
⑤ 目に見える汚れが落ちたら、水(ぬるま湯)ですすぐ。(※)ベンジンは有機溶剤と呼ばれる石油から作られた無色の液体で、衣類の繊維を傷めずに油分を溶かす作用があります。
薬局で入手できますが、火気厳禁なので取り扱いには注意しましょう。
【ポイント】
リキッド系は繊維の中まで油分が染み込んでいるため、丁寧にシミ抜きすることが大切です。
口紅など色が濃いアイテムは、洗剤の量を調節しながら塗布しないと、汚れが広がってしまうこともあるので要注意。
大切な洋服など失敗したくない時はクリーニング店に任せましょう。
化粧品の汚れを落とす時の注意点
意外と簡単にできる化粧品の汚れ落としですが、気を付けたいのが洋服の「色落ち」です。
これは化粧品汚れを落とす時だけでなく、シミ抜き時に欠かせない作業です。 特に今回はクレンジングオイル、台所用中性洗剤と、衣類用の液剤ではないものを使用するため、必ず行うようにしましょう。
チェック方法は簡単です。クレンジングオイルと台所用中性洗剤をブレンドした洗剤を、衣類の裏側の目立たない部分に少量つけて、キッチンペーパーでふき取るだけ。
その時キッチンペーパーに色が移るようなら、自分で汚れを落とすのは諦めたほうがいいでしょう。
少しお金がかかってしまうので残念ですが、クリーニング屋さんに持っていくことをおすすめします。
日焼け止めの汚れに塩素系の漂白剤は使わない!
日焼け止めが洋服ついてしまった時に「白い服なら漂白すればきれいになるはず」と思いがちですが、塩素系の漂白剤は絶対に使用しないでください!
なぜなら、日焼け止めに含まれている成分には、塩素系漂白剤(ハイターなど)と反応してピンク色に変色してしまうことがあるからです。
花王のホームページにも注意喚起がされています。
衣類のトラブル:白い衣類を塩素系漂白剤の「ハイター」で漂白したら、衿や袖口がピンクに変色した。
ピンク色になってしまっても、しっかり洗濯することで色は落ちていくそうですが、そのために洗濯を繰り返すのも面倒ですよね。
漂白したい場合は、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使用するようにしましょう。
洋服に化粧品や日焼け止めがついた時の応急処置
外出中に化粧品やファンデーション、日焼け止めで洋服を汚してしまうこともありますよね。
すぐに家でお手入れできない場合は、応急処置をしておくだけでもその後に汚れが落ちやすくなります。 いざという時に実践してくださいね。
乾いたティッシュとハンドソープで応急処置
化粧品は油汚れなので、まずは乾いたティッシュで拭き取るのが鉄則です。下手に濡らしてしまうと、さらに落ちにくくなってしまうので気を付けましょう。
★ティッシュとハンドソープで汚れを落とす方法
① 乾いたティッシュで汚れを吸い取るように、ポンポンと衣類をたたきながら拭き取る。
↓
② ある程度汚れが落ちたら、化粧室にあるハンドソープを汚れた部分になじませる。
↓
③ ティッシュでハンドソープを拭き取る(汚れが薄くなるまで繰り返す)。
↓
④ 可能であれば水(ぬるま湯)で洗い流す。
メイク落としシートで応急処置
メイク落としシートを持っていれば、外出先でも洋服についた化粧品を簡単に落とす応急処置ができます。
★メイク落としシートで汚れを落とす方法
① 汚れた部分を、シートでつまむようにして液を染み込ませる。
↓
② ポンポンたたきながら、汚れを落とす。
↓
③ 可能であれば水(ぬるま湯)で洗い流す。
こすりながら落とそうとすると、汚れていない場所にまで広がってしまうので気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ちょっと手間はかかってしまいますが、これでクリーニング代が節約できると思えばちょっと試してみる価値はありそうですよね。
また、日頃から衣類をファンデーションや日焼け止めで汚さないように気を付けることも大切です。
着替える前に日焼け止めを塗ったり、メイクをしたりするだけでも対策になります。
ファンデーションがつきやすい場所には
- ベビーパウダーはたいておく
- 防水スプレーをかける
というのも効果的なので、ファンデーションで汚れやすい部分の対策として取り入れるのもおすすめです。
家でもできる化粧品の汚れ落としですが、家庭で洗濯できない衣類は失敗してしまう可能性もあるので、クリーニング店にお願いするようにしてくださいね。
宅クリ編集部のなみでした!