ポリエステルの衣類を洗濯するポイント!乾燥&アイロン時の注意は?
ポリエステル素材の衣類は、型崩れしにくく肌にさらっとしているので、着やすいですよね。
しかも、洗濯をしてもシワになりにくいので「アイロンが不要」「乾きやすい」というメリットもあります。ですが、間違った洗濯をすると、シワがたくさんできてしまうことをご存知ですか?
また、ポリエステルは化学繊維なので、アイロンがけの判断に迷うことも多いのではないでしょうか。
ここではポリエステルの基礎知識を踏まえて、自宅で洗濯をする方法やアイロンがけなどについてお話ししたいと思います。
- ~ 目次 ~
- 1. ポリエステルってどんな素材?特徴は?
- 2. ポリエステルの衣類を自宅で洗濯するには
- 3. ポリエステルは乾燥機を使っていいの?適した乾かし方は?
- 4. ポリエステルの衣類にアイロンをかける
- 5. まとめ
ポリエステルってどんな素材?特徴は?
ポリエステルについて、実際どんな素材なのかよく知らない!という人もいますよね。
ポリエステルというのは、石油を加工して作った化学繊維のことです。
現在では世界の86%を占めているという合成繊維なのです。
衣類を作るうえでなくてはならない素材とも言えますね。
同じような素材で、ナイロンはありますが、生産量はポリエステルに次ぐ第2位となっています。
そして、ポリエステルの特徴としては、軽くて丈夫・シワになりにくい・型崩れしにくいということが挙げられます。
夏物の衣類にポリエステルがよく使われているのは、こうした生地の特徴を最大限に生かしているからです。
ビジネスマンが毎日のように来ているワイシャツにも、ポリエステルが使われていますよね。
ただし、ポリエステルにもデメリットがあります。
それは静電気が起きやすい・毛玉になりやすい・汚れが溜まりやすいなどです。
このデメリットについては、実は洗濯方法を工夫すれば改善されることがほとんどで、使いやすさを長持ちさせるのは、お手入れ方法がヒントを握っているといってもいいでしょう。
ポリエステルの衣類を自宅で洗濯するには?
ポリエステルの衣類を自宅で洗濯するには、まず洗濯表示の確認をします。
水洗い、または手洗いができるという表示があれば問題なく自宅で洗濯が可能です。
洗濯表示については、どの衣類についても同じことが言えますから、この確認を習慣にしておくと、ポリエステルだけでなくどんな素材の衣類も、お手入れに失敗するということがありません。
洗濯をする前に色落ちしないかの確認も忘れずに。
洗濯機で洗う場合には洗濯ネットに入れるのが基本になります。手洗いの場合は、つけおきや押し洗いなど優しい方法が適しています。ごしごし洗ってしまうと毛玉ができやすくなります。
ポリエステルは、汚れが付きやすいという特徴があるので、洗濯機や手洗いで、汚れのひどいものと一緒に洗うのはおすすめできません。
また、静電気が起きやすいので、柔軟剤の使用は効果的ですよ。
ポリエステルは乾燥機を使っていいの?適した乾かし方は?
ポリエステルの衣類を洗った後に、乾燥機をかけてもいいのか?と心配している人もいますよね。
確かにポリエステルは熱に強い素材ではありますが、乾燥機の熱はかなり高いので、できれば使わないほうがいいでしょう。
洗濯表示に、乾燥機の使用がOKとなっていれば問題ありませんが、ポリエステルは乾きやすいという特徴があるので、よほど急ぐのでなければ、風通しの良い日陰に干しておけばしっかりと乾きます。
干すときには、シワを伸ばしながら形を整えるといいでしょう。
洗濯ネットや押し洗いで優しく洗濯ができていれば、シワは少ないと思いますが、念のためシワを伸ばすように形を整えると安心です。
できてしまったシワは、後でアイロンがけをするということも可能ですから、乾燥機の使用は避けておきましょう。
ポリエステルの衣類にアイロンをかける
ポリエステルの洗濯方法はわかったけど、もしシワができてしまったらアイロンをかけて大丈夫?という質問を受けます。
確かに、ポリエステルは化学繊維なので、熱に弱いというイメージがありますよね。
ですが、ポリエステルはかなり熱に強く、アイロンをかけても問題ありません。
ただし、ここでも重要なのが「洗濯表示」。
アイロンをかけるときにどのくらいの温度なのかを教えてくれているはずです。
基本的には、ポリエステルにアイロンをかけるときの温度は。低~中温がよいと言われています。
最初からアイロンの温度を高くするのではなく、シワの解消具合を見ながら温度を調節するといいでしょう。
ポリエステルの素材にアイロンをかけるときには、できるだけ短時間がおすすめです。
あて布を使うと、テカリが出る心配もありませんよ。
もちろん、アイロンをかけ終わったら、冷めるまでそのままにしておいてくださいね。
どうしてもアイロンをかけるのが不安だという人は、洗濯をしてその後干す前に、シワを伸ばしておけば大丈夫ですよ。
まとめ
ポリエステルの衣類の洗濯やアイロンがけについてお話ししました。 熱に強く型崩れしにくいポリエステルですが、汚れが溜まりやすいことや、毛玉ができやすいことなど、いくつかのデメリットもあります。
他の汚れものと一緒に洗わない、洗濯ネットに入れる、手洗いをするなど、ちょっとした工夫でポリエステルの衣類をよい状態で着続けられますから、お手入れについては頭の片隅に置いておくと安心ですよ。