エアリズムの素材とは？乾燥機の使用は？寿命は？気になるポイントを総括

ユニクロのヒット商品と言えばエアリズムですね。
汗をしっかり吸いながらも優れた速乾性で、夏でも快適に過ごせる機能性インナーとして今や知らない人はいないほど高い人気を誇りますが、素材や洗い方など詳しいことはあまり分からないという方が多いかもしれません。

ここでは、エアリズムの気になるポイントを詳しくご紹介します。

～目次～: 1. エアリズムはどんな素材？; 2. エアリズム素材の洗濯方法; 3. エアリズムの寿命はどれぐらい？; 4. エアリズム素材が使われているアイテム

エアリズムはどんな素材？

ユニクロの代名詞ともなっているエアリズムの素材は、化学繊維のポリエステルです。
ポリエステルには吸水性がありませんが、それでもさらっとした着心地を維持できるのはなぜなのか、ハイスペックな機能を備えているエアリズムの素材についてご説明します。

エアリズムの速乾性は毛細管現象がポイント！

吸水性がないポリエステルで作られているエアリズムが、なぜ汗を吸収しながらも乾きやすいのか、その秘密は毛細管現象にあります。

毛細管現象は、植物が地面から水分を吸い上げる現象のことです。
エアリズムでは、8マイクロメートルの原糸を100本に束ねて1本の糸にして、生地を作っています。
この極細の糸の隙間が毛細管となり、湿気を吸い取りながら蒸発させるので、汗をかいても湿度の高い日でもさらっとした着心地を実現しています。

男性用と女性用は繊維メーカーが違う

実は、エアリズムは男性用と女性用で繊維メーカーが異なります。
男性用は東レとユニクロが共同開発したマイクロポリエステル繊維で、シルクのような滑らかな肌触りでも、速乾性が高く汗を素早く逃すのが特徴です。

女性用は、旭化成が開発した植物性由来のキュプラ繊維が使われていて、滑らか＆しっとりとした肌に優しい繊維で、汗を素早く吸収しながら拡散を促します。

エアリズム素材の洗濯方法

エアリズムはすぐに乾くので、洗濯も簡単と思っているかもしれません。
しかし、何回か着用するとニオイが気になる、という口コミもあります。

その理由は、エアリズムは水分の蒸発は早いけど、汗に含まれるタンパク質や脂分が残ってしまうからです。
ここでは、ニオイまでしっかり落とせる洗濯方法や生地を傷めない対処法をご紹介します。

エアリズムのニオイを取る洗濯方法

エアリズムの毛細管繊維にこびりついたニオイの元を落とすには、つけ置き洗いがベストです。
ぬるま湯に粉洗剤、酵素系漂白剤をしっかり溶かし、エアリズムを30分ほどつけ置きします。

後は、そのままネットに入れておしゃれ着洗いモードで洗濯をすれば、ニオイの元もすっきり落ちてニオイません。

エアリズム素材に乾燥機は使える？

結論から言うと、エアリズム素材は乾燥機を使っても、縮んだり伸びたりしないので問題ありません。
ただし、素材に使われているポリウレタンやキュプラは熱に弱いので、乾燥機を使っていると寿命が短くなる可能性はあります。
乾燥機を使うのは、ユニクロも勧めていないので、できれば陰干しで乾かすのがベストです。

エアリズム素材に柔軟剤を使っても大丈夫？

衣類のニオイが気になるときは柔軟剤を使うのが一般的ですが、エアリズムに柔軟剤はNGです。
柔軟剤には繊維をコーティングする作用があるので、速乾性やドライなど機能が低下してしまいます。

エアリズムの寿命はどれぐらい？

エアリズムの寿命に関しては、着用する頻度や洗濯方法、着方によって変わるため、一概に何年とは言えないのが実情です。
ユニクロでも、寿命の明記はしていません。

素材の寿命だけで言えば、原糸となるポリエステルは4年から5年ですが、伸縮のために使われているポリエチレンは3年ほどです。
といっても年数は決められないので、伸びてしまったりよれたりしてきたら寿命となります。

エアリズム素材が使われているアイテム

エアリズムと言えばインナーのイメージですが、実はいろいろなアイテムがラインナップされています。

完売続出！エアリズム素材のマスク

2020年の新アイテムの中でも、もっとも話題になったのがエアリズムマスクです。
内側にエアリズム素材を使い、中間は粒子をカットするフィルター、表側には紫外線をカットするメッシュ素材の3層構造になっていますが、顔に当たる部分が速乾性の高いエアリズムなので、真夏でも蒸れず、息苦しさもないことから大人気商品となっています。