ジャケットにかかるクリーニング代の相場とは?
ジャケットをキレイな状態で着用したい、そんな時はクリーニングに出すのがベターと言えます。 というのも、ジャケットは自宅で洗濯すると型崩れしてしまいやすく素材が傷んでしまう可能性があるからです。 また、自宅ではなかなかできないシミ抜きや特殊加工を施してもらうこともできます。
しかし、気になるのはその値段です。
ジャケットを何着も持っているという方、衣替えの時期に家族全員分まとめてクリーニングに出したいという方にとっては重要となるでしょう。
ここでは、ジャケットにかかるクリーニング代の相場をご説明します。
ジャケットにかかるクリーニングの費用はどれくらい?
「クリーニングに関する消費者意識と経営実態調査」(※)によると、クリーニング店を選ぶ際のポイントとして「料金の安さ」を重視している方が全体の88%程度という結果が出ています。
(※)参照「クリーニングに関する消費者意識と経営実態調査」日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生融資部(2015年)
つまり、利用者にとって、ジャケットをクリーニングに出す際の料金はクリーニング店選択の大きな要素となるわけです。
ジャケットのクリーニングは2種類ある
はじめに、ジャケットのクリーニングには2種類があることをお伝えしておきます。
ひとつは「ドライクリーニング」と呼ばれる、水を使わない方法です。
石油系の洗剤や有機溶剤を用いて、皮脂や飲食物などの脂性汚れを中心とした衣類の汚れを落としやすくしています。
ジャケットをクリーニングに出す時は、多くの場合がドライクリーニングになります。
もうひとつは「ウェットクリーニング」と呼ばれる方法で、文字どおり水洗いのことを指します。 汗や尿など水溶性の汚れは水に溶けない性質を持ち、ドライクリーニングでは落としにくいのです。 本来、洗濯絵表示で水洗い×となっている衣類を水で洗うため専門的な技術が必要となります。
ウェットクリーニングの方が料金はやや高め
ジャケットにかかるクリーニング代の費用は地域やクリーニング店によって差があることは否めません。 しかしながら、一般的な相場というものがあるため、店舗選びの参考にすると良いでしょう。
ジャケットにおいて、ドライクリーニングの場合は800~1,200円が相場となっています。 一方、ウェットクリーニングの場合は2,000~2,400円が相場となっており、ドライクリーニングよりもやや高い傾向にあります。
季節によって割引キャンペーンをおこなう店舗もあるため、タイミングがよければ相場よりも安く済むかもしれません。
しみ抜きや特殊加工の費用について
クリーニングでは、通常のクリーニングのほかにオプションを付けることができます。 素材に合わせてさまざまな種類があり、大切な衣類を長く快適に着用するのに役立ちます。・撥水加工
水や油をはじくための加工です。雨や飲料から衣類を守ります。
・汗抜き加工
汗を多く含んだ衣類に効果的で、ごわつきを除去しさらりとした着心地にします。
・静電気防止加工
静電気によるパチパチ感やまとわりつきを和らげます。
・抗菌加工
抗菌材を用いることで衣類を清潔に保ちます。
・脱臭加工
タバコや食べ物、ペットのにおいなどを消臭します。
・柔軟加工
硬い繊維を柔らかくするための加工です。
・防カビ、防虫加工
衣類のカビ発生や虫害を防ぐための加工です。
・シミ抜き
衣類に付着した汗ジミや化粧品、飲食物などのシミを取り除く作業です。
シミ抜きや特殊加工の料金形態についても、店舗によって違いがあります。 事前に確認しておくと良いでしょう。
(例)
A社:静電気防止、抗菌、脱臭、柔軟の加工は無料サービス
B社:ドライクリーニング限定で静電気防止、防カビ加工が無料
C社:各種加工は料金の50%増し
D社:範囲が狭く落としやすいものはしみ抜きが無料
レザージャケットやダウンジャケットのクリーニング代
レザージャケット(革ジャン)やダウンジャケットに関しては、一般的なジャケットとは料金が異なる場合が多いです。
レザージャケットは素材によって相場に開きが出ます。
合成皮革の場合は4,000円前後ですが、本革の場合は5,500~6,300円と若干高くなります。
また、一部革以外の素材が使用されている場合3,500~4,000円が相場です。
オプションで撥水加工を付ける方も多いです。
ダウンジャケットのクリーニング代は1,500~2,500円が相場となります。 レザージャケット以上に価格に店舗差が出やすい傾向にあり、ブランド品を対象にしたクリーニングは相場より高額になる可能性が高いです。
実店舗と宅配クリーニングの価格の違いとは?
近年、単身世帯や共働き世帯の増加から需要を高めているのが「宅配クリーニング」と呼ばれるサービスです。 インターネットから注文をおこなえば、衣類の集荷、クリーニング、配達までしてくれる利便性の高さが大きな特長となります。
利用者は自宅にいながらクリーニングを済ませることができるため、店舗に赴く時間や手間を省くことができるのです。
衣類を直接店舗に持ち込む場合のクリーニングと、宅配クリーニングでは価格にどのような違いがあるのでしょうか?
実店舗と宅配クリーニングの相場はほぼ同じ
宅配クリーニングというと、どうしても費用が高くなるイメージを持ってしまいます。 しかし、実際はそうではなく、実店舗のサービスとほとんど相場は変わりません。
宅配クリーニングのシステムにもよりますが、実店舗と同じように1着ごとに料金が設定されているお店もあります。 「ジャケットのみ」など単品クリーニングの場合、宅配クリーニングの方が若干割高になる可能性があります。
その反面、実店舗ではオプションとして追加料金になる特殊加工なども無料でサービスしてもらえる場合があります。 そのため、高品質なサービスが受けられる上、結果的に宅配クリーニングの方が安く済むことは多々あるのです。
パックを利用すればさらに安くなる
宅配クリーニングの場合、クリーニングに出す衣類の点数が多ければ多いほどお得になる「パック料金」が設けられていることがあります。
“~点パックで○○円”といったサービスを利用すれば、1着あたり1,000円以下でクリーニング可能です。
しかも、実店舗なら高額になりがちなダウンジャケットやコートなども一律料金となるためまとめてクリーニングに出したい時は費用を抑えられるでしょう。
「宅配クリーニングは高い」というイメージがあるかもしれませんが、実店舗よりお得になることもあるので、賢く利用したいですね。
まとめ
以上がジャケットにかかるクリーニング代の相場です。
クリーニングの種類や特殊加工の有無によって相場に違いが出るものの、実店舗と宅配クリーニングでは価格に大きな差はなく、パック料金などを利用する場合は宅配クリーニングの方が安くなる場合もあります。
また店舗ごとに有料のサービス、無料のサービスが異なるので、内容を確認してから依頼するようにしましょう。