PU素材とはどんなもの?バッグや靴にも使われている?
衣類やバッグなどに多く使われているPU素材の特長をご存じですか?
それは、軽くて伸縮性に優れているのに料金はリーズナブルという点。
このようにPU素材はメリットが多いですが、実はデメリットもいくつかあります。
間違ったお手入れ方法は、見た目にも関わってくるので気をつけましょう。
今回は、PU素材の特長やメリット・デメリット、お手入れ方法などについて、詳しく紹介します。
- ~ 目次 ~
- 1. PU素材とは?
- 2. PU素材は優れたメリットが多い
- 3. PU素材のデメリットは劣化のしやすさ
- 4. PU素材のバッグや靴のお手入れ方法は?
- 5. まとめ|PU素材は正しいお手入れで長持ちさせよう
PU素材とは?
PUとはポリウレタンの略で、ゴムのような弾力性に優れた素材です。
別名「ウレタンゴム」とも呼ばれており、天然成分ではなく合成物質から作られる人工素材のひとつです。
優れた弾力性を持ったPU素材は、コートやジャケット、水着、ジャージ、靴など、生活のさまざまなものに活用されています。
例えば、天然レザーに似た合成皮革のコートやジャケットも、PU素材がよく使われています。
また、生地としてではなく、素材同士を密着させる接着樹脂として利用したり、断熱材や防音材として利用したりと、生活に欠かせない素材です。
PU素材は優れたメリットが多い
PU素材は、衣類や靴、バッグといったアイテムに使われることが多いのですが、その理由は優れたメリットを兼ね揃えているからです。
PU素材の特長について、詳しく解説していきましょう。
軽量である
PU素材はとにかく軽いのが特長です。
食器を洗うスポンジや住宅の断熱材として使われる素材なので、どれくらい軽いのかわかると思います。
衣類の中でも革ジャンなどのアウターに使われるケースが多いのも、軽量であることが理由です。
また同じ理由で、水着やレギンスなどスポーツウェアにもよく使われています。
伸縮性に優れている
PU素材は、ゴムのような弾力性と伸縮性に優れた性質があります。
加工するアイテムによって伸縮性は異なりますが、スポーツウェアなら約5倍も伸びる商品も珍しくありません。
PU素材を使った衣類は、体の動きに合わせて伸縮するので、スポーツ面においてはメリットが大きいのです。
シワができにくい
PU素材は伸縮性が高いので、シワができにくいのもメリットのひとつです。
水着で例えるとわかりやすいのですが、洗濯後にアイロンをかけなくてもシワがひとつもないキレイな状態をキープしていますよね。
衣類だけではなく、PU素材で作られた靴やバッグも同じく、シワが目立ちにくい特長があります。
PU素材のデメリットは劣化のしやすさ
多くのメリットが目立つPU素材ですが、使用するにあたってデメリットもあります。
大きなデメリットは、劣化です。
PU素材が使われた衣類やバッグなどは、寿命が2~3年程度と言われています。それ以上の時間が経過すると、ボロボロになったり表面がベタベタしたりと、長期間愛用できないケースが多いです。
PU素材の劣化が早い理由は、次の2つが関係しています。
1. 熱に弱い
PU素材は高温に弱いため、長い時間、高温状態の環境で保管すると表面のベタつきや剥がれが目立ちます。
例えば、ワンシーズンしか着用しないPU素材のコートや革ジャン。
直射日光のあたる部屋で保管しておくと、次に着用するときにはボロボロと素材が剥げてしまうでしょう。
温度に敏感な素材なので、保管方法は十分気をつけなくてはいけません。
2. 水分に弱い
PU素材は水分にも弱い性質があります。
高い湿度の日や濡れたまま放置しておくと、水と化学物質(PU素材)が反応し分解がおこります。
例えば、靴のソール部分が劣化するのも、加水分解が原因のひとつです。
加水分解はPU素材に水が直接付着しただけではなく、空気中に含まれる水分(湿気)と反応しても分解するので、湿度の高い環境に気をつけましょう。
PU素材のバッグや靴のお手入れ方法は?
日常アイテムで多く利用されている、PU素材の衣類やバッグ、靴ですが、お手入れをしっかりおこなうことで、劣化スピードを防げます。
普段注意するポイントを交えて、確認していきましょう。
PU素材の衣類のお手入れ方法
PU素材の衣類をお手入れする前に、洗濯表示を確認してください。
多くの場合、ドライクリーニングか手洗いです。
洗濯機を利用すると、PU素材はボロボロになる可能性が高いので注意!
おしゃれ着用洗濯洗剤を利用して、生地ダメージを与えないように、軽く抑え込むように洗いましょう。
汚れがひどいときは、クリーニング店へ依頼すると、長持ちしますよ。
PU素材のバッグのお手入れ方法
PU素材のバッグが汚れたら、おしゃれ着用洗濯洗剤をぬるま湯で薄めた液を布に染み込ませ、叩き込むようにキレイにしましょう。
水洗いしてしまうと、素材がダメージを受けてボロボロになる可能性があります。
PU素材の靴のお手入れ方法
靴は、水と洗剤を使ってゴシゴシと洗うのが一般的です。
多くの靴にPU素材が使われているので、洗ったあとは水分に十分気をつけましょう。
ただし、乾燥しすぎるとPU素材の劣化スピードを高める可能性があるので、靴を保管するときは木製のシューキーパーを入れておくのがおすすめです。
まとめ|PU素材は正しいお手入れで長持ちさせよう
PU素材は、伸縮性と軽さに優れており、衣類やバッグ、靴といった日常アイテムにたくさん取り入れられています。
ただ、水や熱に弱いデメリットがあるので、お手入れや保管方法には十分注意が必要です。
少しでも長く利用するためにも、定期的なお手入れは大切です。
自分でお手入れをするのに不安があるときは、クリーニング店へ依頼するのがおすすめです。