タオルが臭い!洗っても臭い原因と5つの対策&予防法

洗ったばかりのタオルが臭い……! そんな経験はありませんか?

いわゆる生乾きのようなイヤ~な香り。でも、きちんと洗ったし、乾いてるのにどうして?と不思議に思っている方も多いことでしょう。

実はその臭いの原因は、生乾きではないかもしれませんよ。

今回は洗ってるのにタオルが臭う原因と、その予防&対策についてみていきます。

~ 目次 ~
洗濯後のタオルから生乾き臭がして臭い!その原因とは?
 └モラクセラ菌が増殖するのはなぜ?
タオルの嫌な臭いを取る方法
 └対策① 酸素系漂白剤
 └対策② アイロン
 └対策③ 熱湯
 └対策④ 電子レンジ
 └対策⑤ 逆性石けん液(ベンザルコニウム塩化物液)
タオルの生乾き臭を予防する方法
 └①使用済のタオルを適当に放置せず、ハンガーなどにかけておくこと
 └②その日のうちに洗うこと
 └③お風呂の残り湯を洗濯に使わない
 └④洗濯槽を清潔にしておく
まとめ

洗濯後のタオルから生乾き臭がして臭い!その原因とは?

タオルの生乾き臭。その原因は、ずばり「菌」

正確にいうと、モラクセラ菌と呼ばれる微生物のフンが臭いの元となります。
モラクセラ菌は、人や動物の口・鼻などの粘膜に存在する常在菌で、家の中のいたる場所に存在する身近な菌です。
人に存在する菌なだけに、肌を拭くタオルに存在しないわけがないですよね。

臭いの原因になるのはモラクセラ菌のフンと先に書きましたが、目に見えるようなフンというわけでなく、菌の増殖時や、汚れを栄養分として吸収した後に出される排せつ物のことです。

ちなみに、モラクセラ菌がタオルの生乾き臭の原因になっていることを解明したのは、洗剤でもおなじみのメーカー「花王株式会社」です。
消費者の洗濯に関する悩みを研究し、そこから商品が開発されているんですね。
以下、花王株式会社のニュースリリースから一部抜粋しました。

近年、生活者の衛生意識の高まりと共に家庭洗濯を取り巻く環境も変化し、汚れ落ちだけでなく、菌やニオイを気にする人が増えています。洗濯後でも気になる衣類のニオイの代表的なものとして、「生乾き臭」と「汗様のニオイ」があります。これまでに花王では、「生乾き臭」と呼ばれる雑巾様臭のキー成分が4-メチル-3-ヘキセン酸(4-Methyl-3-hexenoic acid:4M3H)であり、その発生の原因菌がモラクセラ属細菌であることを解明してきました。

花王株式会社ニュースリリース「汗をかいた後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明」より一部抜粋。

モラクセラ菌が増殖するのはなぜ?

まずモラクセラ菌が洗濯物に発生する原因には「生乾き」と「汚れの放置」があります。

菌は水分や人の汗が大好物なので、濡れたバスタオルや汗をふいたフェイスタオルをそのままにしておくと、菌が住みつきます。そして住みついた菌は繁殖を始めてしまうのです。 そんな菌の繁殖活動を助けてしまうのが「湿度」と「温度」です。
菌はカビの一種であるため、程よく湿気があり、生温かい場所でどんどん増えていくという性質を持っています。 そのため、梅雨の時期の洗濯物や、人間が脱いだばかりの衣類などは絶好の繁殖場所なのです。

もちろんタオルが本当に生乾きであるため臭いが発生しているケースもありますが、多くの人が感じている 「きちんと洗って乾かしているのに臭い……」というケースについては、ほとんどがこの「菌のフン」が臭いの原因となっていますよ。

タオルの嫌な臭いを取る方法

どんなに予防を心がけていても、生乾き臭がしてしまうことがあります。特に梅雨時や悪天候が続いた日などはすぐにタオルが臭ってしまいますよね。
そんなときは殺菌対策によって、菌とおさらばしましょう!
そうすれば、タオルの嫌な臭いを取ることができますよ。

対策① 酸素系漂白剤

1. たらいかバスタブに40~50℃のお湯をはり、粉末の酸素系漂白剤(※)を溶かす。
(分量は漂白剤に表示されている分量を参考にしてください)
   ↓   
2. そこに衣類をつけ置きし、30分~2時間放置する。
   ↓   
3. 水かお湯で簡単にすすぎ、軽く絞ったら、普通の洗濯で一回まわす。
※酸素系漂白剤には殺菌効果があります。液体タイプよりも粉末タイプの方が効果が出やすいので、粉末がおすすめですよ。

対策② アイロン

菌は熱に弱いので、アイロンをかけるだけで殺菌になります。

方法は乾いた衣類にアイロンをかけるだけ。対策①で洗ったタオルも、乾かした後にアイロンをかけるとより確実な殺菌となりますよ。

また、アイロンの熱で目に見えない水分が蒸発するため、新しい菌の発生を防ぎます。

対策③ 熱湯

熱湯で煮沸するのも殺菌に効果的です。
方法は、ステンレスやホーローなどの大きめの鍋でお湯を沸かし、タオルを投入。
鍋にくっついたりしないよう注意し、時々かき回すなどしがら、5分ほど経ったら取り出します。臭いをしっかり取りたい場合は、お湯に重曹(大さじ2杯)を入れてから煮沸するのもおすすめ。
熱湯で煮沸した後は、普通に洗濯を行えばOKです。

対策④ 電子レンジ

アイロンの用意や、お湯を沸かすのが面倒という人には、電子レンジの利用がおすすめ。 ただし、綿100%のタオル限定です。化学繊維の素材は安全性の観点からやめましょう。 除菌方法は簡単です。

1、タオルを水で濡らして軽くしぼり、ラップで包む。
   ↓   
2、電子レンジで加熱する(500wで2分程度)。
   ↓   
3、電子レンジから取り出し、普通に洗濯する。

気を付けたいことは、必ずタオルを濡らすこと。濡れていないと、加熱されないので忘れずに。

加熱時間はタオルのサイズによっても変わってきます。また、加熱中は事故防止のためにも目を離さず、加熱できているかを確認するようにしましょう。加熱が不十分だと感じた場合は追加で加熱してください。 そして取り出す時はヤケドにも注意してくださいね。

電子レンジの除菌は手軽にできますが、タオルがごわごわになりやすい傾向にあるようです。ふわふわ感を大切にしたいタオルは別の方法で除菌されることをおすすめします。

対策⑤ 逆性石けん液(ベンザルコニウム塩化物液)

病院の器具の消毒などに利用されている逆性石けん液(ベンザルコニウム塩化物液)でも、タオルの殺菌ができます。臭いが確実に取れるという口コミも多く、なかなか臭いが取れない時に試してほしい方法です。

まずは、逆性石けん液(ベンザルコニウム塩化物液)を入手します(薬局で購入可能)。
そして、洗濯物の殺菌に使う場合は400倍~1000倍に希釈する必要があるので、分量をしっかり計り、逆性石けんの液をつくります。
その液にタオルを付け置きし、しっかりすすいでから通常の洗濯をします。

気を付けたい点は、逆性石けん液は洗濯洗剤と相性が悪いということ。
一緒にすると互いの効果を打ち消してしまう性質があるので、逆性石けん液をしっかり落としてから洗濯をするようにしましょう。
また逆性石けんによって色褪せする可能性もあるので、色が濃いタオルなどは要注意です。

タオルの生乾き臭を予防する方法

タオルに菌が住み着いていて、そのフンから臭いがしているだなんて、想像しただけでもイヤな気持ちになりますよね。
そういう状況を作らないためには予防が肝心です。 ポイントは大きく4つあります。

①使用済のタオルを適当に放置せず、ハンガーなどにかけておくこと

②その日のうちに洗うこと

③お風呂の残り湯を洗濯に使わない

③洗濯槽を清潔にしておく

①使用済のタオルを適当に放置せず、ハンガーなどにかけておくこと

使ったバスタオルをその辺に放置して、濡れたままにしていませんか?
使用済のタオルは汗や水分を含んでおり、菌が大好きな場所です。バスタオルはその都度乾かすようにしましょう。

②その日のうちに洗うこと

洗濯物が溜まっていないときは、ある程度溜まってから洗濯しようと思いがちです

でも、その間にも菌は着実に増殖しているので、臭いを予防するためにも「その日のうちに洗う」ことを心掛けましょう。
いずれ洗うからといって、洗濯槽にポイっといれて放置するのも絶対にNGです。
どうしてもその日に洗えない場合は、軽く部屋干しして、湿気と温度を下げるようにしましょう。

裏ワザとしては、洗剤を溶かした水で、簡単にゆすいでおくという対策も。そのままにしておくよりも菌予防には効果的ですよ。

③お風呂の残り湯を洗濯に使わない

衛星微生物研究センターによると、入浴後のお風呂のお湯は、一晩放置すると1000倍に増加するそうです。2名入った場合は入浴前の細菌数が1mlあたり40個が、一晩放置した後は25万個にまで増加するというデータもあり(※)、お風呂の残り湯は細菌がたくさん増殖していることがわかります。

タオルの生乾きの臭いは菌が原因なので、その原因をできるかぎり排除するなら、お風呂の残り湯は使わない方がベターです。

※衛星微生物研究センターHPを参照 「風呂の残り湯は使っても良い?

④洗濯槽を清潔にしておく

洗濯槽にカビや汚れがあると、臭いの原因となってしまいます。定期的に洗濯槽用のクリーナーを使って、清潔にしておきましょう。
また、日々の洗濯で洗濯機を使った後は、カビ防止のために洗濯機のふたを開けて、洗濯槽湿気が溜まらないようにします。

まとめ

いかがでしたか? タオルの臭いの原因はなかなか衝撃的ですが、予防や対策をすれば臭いをなくすことができそうですね。

お風呂上りに使うタオルが臭くて困っている方は、ぜひこれらの方法を試してみてくださいね。

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