漂白剤を使って、ガンコな汚れやシミをすっきり落とす!
「こんにちは。宅クリ編集部のはるです。
衣類に食べ物や飲み物のシミがついてしまったり、黄ばみが気になったりした時に便利なアイテムが漂白剤ですよね。
でも漂白剤にも種類があって、衣類によっては使えない漂白剤もあります…。
今回は、あらためて知っておきたい漂白剤の使い方や基礎知識を紹介。人気の酸素系漂白剤を使った汗ジミの落とし方もまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。
- ~ 目次 ~
- 1. どのタイプが使いやすい?漂白剤の種類と特徴
- 2. 白い衣類は塩素系や還元系!色柄物なら酸素系の漂白剤を
- 3. 漂白剤の使い方
- └塩素系漂白剤の使い方
- └酸素系漂白剤の使い方
- └還元系漂白剤の使い方
- 4. 酸素系漂白剤で汗ジミを落とす方法
- └酸素系漂白剤「汗ジミ」のとり方
- 5. まとめ
どのタイプが使いやすい?漂白剤の種類と特徴
漂白剤には3つの種類があり、性質が異なります。
白い衣類限定の強力なタイプや、色・柄物の衣類にも使えるマイルドなタイプもあるので、上手に使い分けましょう。
特徴を表にまとめたので、比較してみてくださいね。
【漂白剤の種類と特徴】
塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 | 還元系漂白剤 | ||
---|---|---|---|---|
タイプ | 液体 | 液体 | 粉末 | 粉末 |
性質 | アルカリ性 | 酸性~弱酸性 | 弱アルカリ性 | 弱アルカリ性 |
特徴 | ・漂白力がとても強く、白い衣類の漂白限定。 ・殺菌、除菌効果がある。 ・素材を傷める可能性がある。 ・手荒れや失明の危険もあるので注意。 |
・漂白力はマイルドで、色柄物にも使用可能。 ・商品により、シルクなどデリケートな素材にも使用可能。 ・手軽で使いやすい漂白剤。 |
・漂白力は酸素系の液体タイプよりも強いが、色柄物にも使用可能。 ・漬けおきが効果的。 長時間漬けおきすると、色落ちの可能性あり。 |
・酸素を奪い取る働き活用して色素を分解。 ・基本は白い衣類の漂白限定。 ・他のタイプの漂白剤で落ちなかった汚れが落ちる可能性あり。 |
商品 | 花王「ハイター」、ロケット石鹸「マイブリーチ」など | 花王「ワイドハイター」、ライオン 「手間なしブライト」 など | シャボン玉石けん「酸素系漂白剤」、花王「ワイドハイターEX(粉末タイプ)」、グラフィコ「オキシクリーン」など | 花王「ハイドロハイター」など |
白い服 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
色柄物の服 | × | 〇 | 〇 | × |
使用できない素材 | 毛・絹・ナイロン・アセテート・ポリウレタン・金属製の付属品がついた衣類 | 毛・絹・金属製の付属品がついた衣類 | 金属製の付属品がついた衣類 | 金属製の付属品がついた衣類 |
白い衣類は塩素系や還元系!色柄物なら酸素系の漂白剤を
漂白剤の中でも、花王「ハイター」、ロケット石鹸「マイブリーチ」など塩素系の漂白剤は、漂白する力が強いのが特徴。
衣類を傷めたり、色落ちの原因になったりします。
使用する場合は白い衣類の汚れ落としに使うようにしてください。
また素手で触ると手が荒れたり、目に入った場合は失明してしまったりと、危険もある漂白剤です。
取り扱いに十分注意しましょう。
塩素系漂白剤は汚れを漂白するだけでなく、殺菌や除菌の効果もあります。
タオルの嫌な臭いなど、雑菌臭の対策としても効果が期待できるので、用意しておくと便利です。
白い衣類の汚れ落としに向いている漂白剤には還元系漂白剤もあります。
花王「ハイドロハイター」が代表的です。
還元という言葉から難しい印象を受けるかもしれませんが、酸素を奪う働きを活用して汚れの色素を分解する漂白剤のこと。
鉄のサビなどの汚れは還元系漂白剤が効果的です。
他の液剤と合わせて使うことはできないので注意が必要ですし、強力な漂白剤なので、素手で触れないように気を付けましょう。
漂白剤の中でも最も扱いやすく便利なのが、酸素系漂白剤です。
液体タイプは、花王「ワイドハイター」、ライオン「手間なしブライト」など。
粉末タイプは、シャボン玉石けん「酸素系漂白剤」、花王「ワイドハイターEX(粉末タイプ)」、グラフィコ「オキシクリーン」などです。
他のタイプと異なり、色柄物の衣類に使えるのが特徴です。
また液体タイプは洗剤と一緒に使うことができます。
粉末タイプは液体よりも漂白する力が強いので、色柄物の衣類に使用する場合は、色落ちのリスクがあります。
心配な場合は、目立たない部分で色落ちチェックをしてから使用しましょう。
漂白剤の使い方
漂白剤の特徴を踏まえた上で、正しい使い方も覚えておきましょう。
【漂白剤を使う前にすること】
・洗濯表示の確認
漂白剤を使って問題のない衣類かどうか、洗濯表示のタグを必ずチェックしましょう。
漂白剤に関するマークは三角形「△」です。
三角形に×がある場合は、どの漂白剤も使用できません。
また三角形に斜線がある場合「塩素系漂白剤」が使用できません。
引用:消費者庁「衣類の新しい「取扱い表示」で上手な洗濯!(パンフレット)」
・色落ちのチェック
色柄物に使えるのは「酸素系漂白剤」のみですが、衣類によっては色落ちすることもあります。
漂白剤を使う前に、規定量に薄めた漂白剤を目立たない場所につけて少し置き、白い布やティッシュで拭き取ります。※粉末の漂白剤の場合は水に溶かした状態にして衣類につけます。
布やティッシュに色が移っていなければ、そのまま漂白剤を使ってOKです。
色移りした場合は、色落ちする可能性大なので、漂白剤の使用は避けましょう。
塩素系漂白剤の使い方
塩素系漂白剤は、白い衣類限定で使用できます。
また除菌・殺菌効果もあるので、白い衣類は定期的に塩素系漂白剤を使用するのがおすすめです。
【塩素系漂白剤を使う時の注意】
- 色柄物の衣類に使わない
- 他の漂白剤と混ぜて使わない
- 他メーカーの塩素系漂白剤と混ぜて使わない
- 換気をする
- 皮膚、目に触れないようにする
- 熱湯を使わない(急激な反応を防ぐため)
【洗濯機で使用する方法】
①白い衣類を洗濯機に入れる。
↓
②洗剤と一緒に規定量の漂白剤を入れる(柔軟剤はお好みで)。
↓
③洗濯機洗いをスタート。
【漬け置き洗いで使用する方法】
①洗面器に白い衣類と温水(40℃程度が最適)を入れる。
↓
②規定量の漂白剤を入れる。
↓
③5分~30分そのまま漬け置きする。
↓
④しっかり念入りにすすぐ。※普通に洗濯してもOK
↓
⑤脱水して干す。
酸素系漂白剤の使い方
色柄物の衣類に使える酸素系漂白剤。
塩素系漂白剤よりもマイルドなので、手軽に使えるのが魅力です。
【酸素系漂白剤を使う時の注意】
- 他の漂白剤と混ぜて使わない
- 皮膚、目に触れないようにする
- 熱湯を使わない(急激な反応を防ぐため)
【洗濯機で使用する方法】
①衣類を洗濯機に入れる。
↓
②洗剤と一緒に規定量の漂白剤を入れる(柔軟剤はお好みで)。
↓
③洗濯機洗いをスタート。
【漬け置き洗いで使用する方法】
①洗面器に衣類と温水(40℃程度が最適)を入れる。
↓
②規定量の漂白剤を入れる。
↓
③5分~30分そのまま漬け置きする。
↓
④しっかり念入りにすすぐ。※普通に洗濯してもOK
↓
⑤脱水して干す。
還元系漂白剤の使い方
還元系漂白剤も白い衣類限定で使える漂白剤。
鉄分や赤土の汚れの漂白に強いのが特徴です。
【還元系漂白剤を使う時の注意】
- 塩素系や酸素系漂白剤と混ぜて使わない
- 皮膚、目に触れないようにする
- 熱湯を使わない(急激な反応を防ぐため)
【漬け置き洗いで使用する方法】
①洗面器に白い衣類と温水(40℃程度が最適)を入れる。
↓
②規定量の漂白剤を入れる。
↓
③30分~2時間以内で、漬け置きする。
↓
④しっかり念入りにすすぐ。
↓
⑤脱水して陰干しする。
酸素系漂白剤で汗ジミを落とす方法
酸素系漂白剤の得意分野は「汗ジミ」です。
Yシャツなどのワキや襟元に黄ばみはありませんか? それらは汗が衣類に染み込み、皮脂が酸化したものになります。
こういった皮脂汚れと酸素系漂白剤は相性がよく、除菌効果もあるのでおすすめですよ。
酸素系漂白剤「汗ジミ」のとり方
①50℃のお湯(5リットル)を洗面器かバスタブに入れる。
↓
②洗剤と粉末の酸素系漂白剤を20gずつを加え、よく溶かす。
↓
③そこに黄ばみのある衣類を入れ、30分~2時間ほどつける。
(つけ過ぎると生地が傷むので注意)
↓
④汚れが落ちたら普通の洗濯をする。
お湯を張る場所は洗濯槽でもOKです。その場合は、一度電源を入れ、上記の作業をしてからお湯を流さずに洗濯機を通常通りまわせば大丈夫です。
まとめ
今回は漂白剤の使い方、基礎知識をまとめました。
漂白剤には「塩素系」「酸素系」「還元系」と3つのタイプがあり、色柄物の衣類に使えるのは「酸素系漂白剤」のみ!
一番使い勝手が良いので、酸素系漂白剤は用意しておきたいですね。
漂白剤というと「何でも白くしてしまうのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、酸素系漂白剤なら大丈夫です。
白い衣類をしっかりキレイにしたい場合は、塩素系や還元系の漂白剤を使いましょう。
漂白する力は40℃くらいが最適なので、適温で洗うとより効果を実感できますよ。
シミや黄ばみなどの汚れが気になっている衣類は、漂白剤を上手に使って、すっきりキレイに仕上げてくださいね。
塩素系や酸素系は、洗濯時に洗剤と一緒に使えるので、手軽に漂白もできますよ。