着物を自宅で洗濯できる?見分け方と正しい洗い方を紹介
着物を着る機会が少ない人が増えていると思いますが、卒業式や入学式、成人式や結婚式など、着物を着ると場が華やかでいいですね。
でも「着物を持っているけれど、お手入れ方法がよくわからないし、なんだか面倒」と、躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
確かに着るのが大変なイメージがありますが、最近は普段着としても着ることができる着物も多く、ポイントを押さえておけば洗濯ができることをご存知ですか?
ここでは、着物を自宅で洗濯するときの注意点と、その見分け方などを詳しくお話ししていきましょう。
- ~ 目次 ~
- 1. 着物を洗濯するのって簡単なの?そもそも洗濯しても大丈夫?
- 2. 絹の着物を洗濯する方法は
- 3. ウールの着物を洗濯する方法は
- 4. 着物を自宅で洗濯するための注意点
- 5. ポリエステルの着物は洗濯が簡単?
- 6. まとめ
着物を洗濯するのって簡単なの?そもそも洗濯しても大丈夫?
「着物は着てみたいけど、そのあとの洗濯が大変そう、洗濯をしても大丈夫なの?」と、心配をしている方は多いのではないでしょうか。
確かに着物は高価ですから「洗濯をしてダメになったらどうしよう」と思ってしまいますよね。 ですが、着物はすべて洗濯できない!ということはありません。
もちろん、洗濯機にポンと投げ入れて洗うことはできませんが、洗濯表示を参考にして正しい見分け方をすれば、適した洗濯方法が分かりますし、洗濯できないものの区別も可能です。
デリケートなイメージが多い着物ですが、素材によっては洗濯OKということですね。
絹の着物を洗濯する方法は?
絹の着物は、洗濯機で洗うことは避けたいところ。
なぜなら、絹は非常にデリケートで縮みやすいからです。洗濯機にはおしゃれ着専用のコースがあって、それなら絹の着物でも大丈夫かも?と思われるかもしれませんが、自分が思う以上に絹は洗濯によって縮みます。 ですから、絹の着物は手洗いが無難なのです。
そして、絹の着物を洗濯するには、お湯ではなく水を使うのも基本です。
ただし、高価な着物は洗濯に失敗すると取り返しがつきませんので、必ず着物の洗濯を専門で行っているクリーニング店にお願いするようにしましょう。
どうしても自分で洗う必要がある場合は、大きめのたらいなどを準備し水を張ります。
中性洗剤(おしゃれ着洗剤がおすすめ)をいれたら、着物を静かに入れて押し洗いをします。
絹は刺激に弱いので、もみ洗いをすると縮んでしまいますから注意しましょう。
そのままつけおき(10分くらいでOKです)をしてすすぎます。
乾かすときも脱水はせずにそのまま干します。
こうすると、水の適度な重みでしわや縮みを防ぐことができるのです。
ウールの着物を洗濯する方法は
ウールの着物は比較的作りがしっかりしているので、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うことは可能です。 おしゃれ着専用のコースなどで、優しく洗うといいでしょう。
ですが、ウールは型崩れしやすいので、大切な着物の場合には、手洗いがおすすめです。
この場合も、洗濯をする前に、洗濯表示をしっかりとチェックしておくことをお忘れなく。
着物を自宅で洗濯するための注意点
ここでは着物を自宅で洗濯するときの注意点を上げておきましょう。
何度もでてきていますが、まずは「洗濯表示」を確認します。
これをしておかないと、大切な着物がとんでもないことになるかもしれません。
そして、初めて自宅で着物を洗濯する場合には、いきなり高価なものは避けて、失敗しても後悔しないような安い着物を使うことです。
大切な着物を洗濯する場合には、専門家に依頼するのが一番です。
ポリエステルの着物は洗濯が簡単?
最近ポリエステルの着物を多く見かけるようになりましたね。 ポリエステルの着物は、汚れにも強く、比較的値段が安いので手に入れやすいでしょう。
そしてなんといっても、ポリエステルの着物は洗濯が簡単です。
しわや縮みに強く、型崩れもしにくいので、洗濯機で洗うことができます。
洗濯ネットに入れ、おしゃれ着コースなどの短時間設定で洗います。
静電気がおきやすいので、柔軟剤をやや多めに入れることと、脱水時間を短めにするのがポイントです。
洗濯が終わったら、ハンガーにかけて干せばOK。
乾くのが速いのも、ポリエステルの着物の特性ですね。
ただし、特別な生地を部分的に使っている場合には、その素材によって手洗いをしたほうがいいこともありますよ。
まとめ
着物は「手入れが面倒」「クリーニング代もかかる」といったことから、着るのを避けてしまう人も多いかもしれません。
でも、家に着物があり「着物を着てみたい」と思うなら、洗濯方法も含めたお手入れの仕方をしっかりと心得ておきたいですよね。
最近では、自宅で洗える着物など、扱いやすい素材も多くなってきています。 そういったタイプの着物であれば、自分で手軽に着物の洗濯ができ、着物を着るハードルも下がります。
絹の着物や高価な着物は、自分で洗うにはリスクが高いので、着物洗いの専門店、プロにお任せするようにしましょう。