腹帯はいつからする?戌の日との関係は?
古くから日本にある「戌の日」や「腹帯」は、今でも多くの妊婦さんが取り入れています。ですが「妊娠をして初めて知った」という方も多いのではないでしょうか?
戌の日や腹帯を理解することで、出産に対して前向きな気持ちになったり、腰痛や股関節痛を和らげたりできるので、ぜひ取り入れましょう。
この記事では、腹帯や戌の日についてまとめています。
「戌の日って何をするの?」「腹帯はいつからするの?」という疑問がある方は、参考にしてくださいね。
腹帯とは?
腹帯は、妊婦さんの大きくなるお腹を支えて、腰や骨盤の負担を減らすために使われます。また冬場には、お腹を冷えから守ってくれるでしょう。
腹帯はさらしタイプのものが一般的でしたが、最近は使い勝手の良いベルトタイプやパンツタイプのものが人気で“妊婦帯”と呼ばれることが多いです。時代を経て徐々に名前が変わっただけで、腹帯も妊婦帯びも同じ目的で使われます。
自分のライフスタイルや好みに合わせて、好きなものをチョイスしてくださいね。
腹帯にはどんな種類がある?
腹帯は大きく分けて、さらしタイプ・腹巻タイプ・パンツタイプ・ベルトタイプの4種類です。
それぞれ特徴があるので紹介します。
・さらしタイプ
昔から日本にある、伝統的なタイプです。
巻くのに慣れるまではちょっと大変ですが、お腹の大きさに合わせて巻き具合を調節することができるので、妊娠初期から後期まで長期的に使えます。
・腹巻タイプ
筒状の腹巻タイプは着脱がとても楽です。
お腹の冷え対策にもぴったり。
・パンツタイプ
ショーツと腹帯が一体になっているタイプで、薄い服でもひびきにくいです。ズレにくいのもメリット。
ただ締め付けがややあるので、ぴったりと合うサイズを見つけるのがポイントです。
・ベルトタイプ
妊娠後期におすすめなのがベルトタイプ。
さらしと同じような形状ですが、マジックテープがついているので着脱が楽です。
下からしっかりと支え、腰痛などを予防してくれます。厚みがあるので、実際よりもお腹が大きく見えることもあるでしょう。
戌の日のとは?
戌の日とは暦で定められた「戌の日」に、妊娠5ヶ月目の妊婦さんが神社で安産祈願をする行事のこと。なぜ戌の日に祈祷をするのかというと、犬は子だくさんで安産なので、それにあやかろうとしたからです。戌の日は月によって違うので、事前に確認しておきましょう。
戌の日のお参りでは、安産祈願のご利益がある神社やお寺などに腹帯を持って行き、祈祷とお祓いをしてもらいます。
腹帯は神社で用意されていたり販売されていたりするので、事前に確認しておくと安心です。祈祷とお祓いをしてもらったら、腹帯をうけとりお腹に巻きます。
妊娠5ヶ月の頃はつわりが酷かったり、戌の日が仕事とかぶったりすることもあるので、体調や都合のいい日にずらしても問題ありません。
腹帯の巻き方
さらしタイプの腹帯の巻き方を紹介します。
手順1)さらしを半分に折る
さらしを半分に折り、折り目を下にします。左端からくるくると巻きましょう。
手順2)へその下から骨盤に沿ってお腹に一周させる
巻き終わりの部分をへその下の方に当てて、右手で押さえながら一周させます。
お腹を持ち上げるようにするのがポイント。
手順3)巻き始め部分を少し下にずらす
巻き始めの一部分が斜め下に出るようにずらしてください。
出ている部分は三角形になります。
手順4)ずらした部分を折り込む
下にずらした部分を上にお折り、上からさらしを巻き2周目を巻きます。
手順5)裏返しながら巻く
2周目が終わったら、あいている方の手でさらしを押さえて、谷折りの要領で裏側が見えるように折り返し、さらに1周させてください。
手順6)手順5を繰り返す
徐々に巻く位置を上にずらします。
手順7)安全ピンで留める
最後は安全ピンなどで固定したら完了です。
神社や産婦人科で教えて貰えるので、うまくできないときは相談してください。
腹帯はいつからするの?
腹帯を日常的に着用するのは、妊娠5ヶ月が目安です。腹帯は様々なタイプが出ているので、お腹があまり目立たないうちは緩み始めた骨盤を支えたりお腹を温めたりするために腹巻タイプ、妊娠後期はしっかりとお腹を支えるベルトタイプなど、時期によって使い分けるのがおすすめ。
腹帯をする時期に明確な決まりはなく「前回の妊娠で腰痛が酷かったから、妊娠が分かってすぐ使い始めた」という経産婦さんもいれば、「お腹が大きい時期は夏場で暑かったから使用しなかった」という妊婦さんもいます。必ずしなければいけないものではないので、自分の体調に合わせて腹帯をつけるタイミングを決めてくださいね。
まとめ
腹帯をすることで、腰痛や冷えの対策になります。色々なタイプの腹帯があるので、お気に入りの物を探してみてください。
また戌の日は、今でも多くの方が続けている日本の伝統的な風習です。神社でお祓いや祈祷をすることで、出産に対する不安や恐怖心が和らぐこともあるでしょう。
記念になるので、ぜひ神社やお寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。