産婦人科の選び方のポイントは?
「妊娠したかも?」と思った時に、一番初めにしなければならないのが病院選びです。
産前産後は、肉体的にも精神的にもナイーブな時期なので、ストレスなく通院・出産をするためには、自分にぴったりと合った病院を選びたいもの。ですが「何を基準に選んだら良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、産婦人科選びを失敗しないためのポイントをいくつか紹介します 。
- ~ もくじ ~
- 1、産科と婦人科の違いとは?
- 2、病院の種類と特徴
- 3、産婦人科選びは距離がポイント
- 4、産婦人科選びは病院の方針がポイント
- 5、産婦人科選びは医師や助産師との相性がポイント
- 6、第二子出産の産婦人科選びのポイント
- 7、里帰り出産をする時のポイント
- 8、まとめ
産科と婦人科の違いとは?
産科は妊娠や出産に関わる診察や検診を行い、婦人科は不妊治療や月経トラブル・性病・更年期障害など女性特有の疾患の診察や治療を行うので、似ているようで診察内容が全然違う科です。
このふたつの科が揃っている病院を“産婦人科”と呼びます。
「妊娠をしていないから産婦人科に行くのは抵抗がある」という場合は、産婦人科ではなく、婦人科のみの病院を受診するといいですね。
病院の種類と特徴
>産科がある病院は、大きく分けて総合病院と個人病院と助産院があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、事前に把握し、病院選びの参考にしてください。
総合病院
婦人科や小児科・NICU・内科・麻酔科など多くの科が揃っているため、出産中や産後に異常が起こった場合、すぐに専門医に対応してもらえるのがメリットです。
高齢出産や持病がある妊婦、胎児の発育不全などリスクがある出産の場合は、総合病院がおすすめ。
受け入れ人数が多いため、入院する部屋は大部屋、食事は質素、対応が事務的だということが多く、手厚いケアを望む方には向きません。
個人病院
個人病院は、部屋に大きなベッドや個室のシャワールームが完備され、アロママッサージ、フルコースのお祝い膳など、サービスが充実している病院が多いです。
メンタル的に満たされることで、出産の不安や疲れを癒し、リラックスして過ごせるでしょう。
病院の方針は、それぞれの産婦人科でかなり違うので、自分の理想にあっているか事前に確認することが大切です。
サービスが良い分、出産費用が総合病院に比べて高額。また、緊急時には提携している総合病院に転院搬送になるため、もともとハイリスク出産と分かっている場合は、受け入れを断られることもあります。
助産院
陣痛促進剤や帝王切開など、医学的措置に頼らない自然な分娩が基本です。小規模なため、ひとりひとり親身に助産師やスタッフが対応してくれるため、アットホームな雰囲気のなか出産に臨めます。
バースプランに沿った出産を叶えてられるので、出産に強いこだわりがある方にとてもおすすめです。
ただ、助産院には医師が常駐していないので、医療行為は行いません。そのため、妊娠経過に問題がある場合は、途中で転院が必要になることがあるので、念のため近くの産婦人科を調べていた方が安心です。
産婦人科選びは距離がポイント
妊婦検診は妊娠初期から23週までは4週間に1回ですが、徐々に間隔が狭まり、妊娠36週以降は週に1回、出産予定日を超過すると2~3日に1回の受診が必要です。
つわり中やお腹が大きい状態で、遠い産婦人科に通うのはとても大変。また、陣痛が起こった時に長時間移動しなければいけないのは、精神的にもかなりつらいです。遠くても自宅から40~60分以内で通える産婦人科を選ぶと安心です。
産婦人科選びは病院の方針がポイント
個人病院は特に、それぞれ方針が異なります。例えば、母乳育児を推奨している産婦人科では、おっぱいマッサージや母乳に良い食事が充実しているので、完全母乳にこだわりたい方は手厚いサポートが受けられるでしょう。促進剤などの医療行為はなるべく行わず、必要最低限の処置だけをする産婦人科もあります。
助産院を希望していたにもかかわらず、受け入れを断られた方は、自然派の産婦人科を探してみてください。
また出産の方法は、無痛分娩、立ち合い出産、ソフロロジー式、水中出産、アクティブバースなど 多種多様です。理想の出産方法がある方は、それに対応しているかどうかを確認してみましょう。
産婦人科選びは医師や助産師との相性がポイント
検診の時に違和感があったり、嫌な思いをすることが多かったりした場合は、その産婦人科と相性が合っていない証拠です。
例えば、知りたいことを明確に答えてくれない、指導が厳しすぎて検診が強いストレスになるのであれば、途中で産婦人科を替えることを考えてください。
よく女医さんにこだわる方がいますが、女同士でももちろん相性の良し悪しはあるので、それだけにこだわらない方がいいでしょう。
第二子出産の産婦人科選びのポイント
二人目の出産の場合、上の子のことが気になりますよね。第二子出産の場合は、親子が快適に過ごせる環境が整っている産院を選ぶのがポイントです。検診は長いと数時間かかることもあるので、産婦人科内に託児所があるととても助かります。また、立ち合い出産は子供がNG、入院中に子供は一緒に泊まれないという産婦人科も多いので、“急な出産だと預ける人が周りにいない”という方は、そのあたりも確認しましょう。
里帰り出産をする時のポイント
実家が遠い方は、里帰りをすることが多いですよね。里帰り出産をする場合は、安定期に入るころに、分娩予約をします。ただ産婦人科の分娩予約が早期にいっぱいになる地域もあるので、妊娠が分かったら分娩予約について、里帰り先の産婦人科に電話尋ねてみると、状況を教えてもらえますよ。
里帰り出産先の産院選びのポイントは、上記で紹介したものを参考にしてくださいね。
8.まとめ
特に初めての妊娠・出産は分からないことが多いので、不安を少しでも無くしリラックスして出産に臨みたいですよね。出産を良い思い出にするためには、病院選びがとても大切です。
全ての条件を満点にするのは難しいので、絶対に譲れないポイントを決めて、自分に合った産院を探してくださいね。