スーツを洗ってみたけどダメでした。
ここ10年程前から、自宅で洗えるウォッシャブルスーツが出始めましたけど、昔はそんな便利なものはなくて、スーツやジャケットにコートなど型崩れが心配な洋服は、クリーニング屋さんに出すものと相場が決まっていました。
主人は、比較的自由な服装が許される会社だったので、毎日スーツと言うわけで無なかったので、クリーニング屋さんにお願いする物が、毎週あるわけじゃありません。
それでも、季節ごとに10,000円以上のクリーニング代が掛かってしまうんです。
私は専業主婦ですので、家計費節約も仕事の内だと思っています。そのためにも、20代で結婚してから約30年間、普段家族が着る洋服は、出来る限りクリーニング屋さんに任せなくても良い自宅で洗えるものを選ぶようにしていました。
1度スーツを自宅で洗い成功！節約でき大喜び
自宅洗いを繰り返しているうちに、なかには、手洗い不可と品質表示に書かれている物でも、自宅洗いが可能なものがあるのを知ったんです。
スーツも洗えるかもしれないと思ったのは、手洗い不可のジャケットを手洗いして成功したのがきっかけなんです。
ずっと家洗いを試してみたかったんですけど、もし洋服がダメになってしまったら、新しい洋服を買わないと行けなくなるので、チャレンジなんて出来ませんけど、そのジャケットは、結構年期物で、数千円出してまで、クリーニング屋さんに出す意味がないと思えた物でした。
もちろん、主人には許可を取ってのダメ元です。本当に、型崩れしたら捨てようと思ってたんですから。
ところが、これが成功しちゃったんですよね。
今から考えれば、スーツ程肩パッドも入っていなければ、裏地なども単純なものだったんですけど、あの時は、これでスーツも家で洗えるかもと手放しで喜んでしまいました。
だって、クリーニング代が大幅に必要なくなるし、持ち込みや引取りの手間もなくなるんですから。
それでも、初めてのスーツ洗いにチャレンジするのに、良く着る機会のあるスーツを選ぶのはちょっとハードルが高いです。
やっぱり、失敗が怖いですので、その当時三番手ぐらいになっていたスーツを洗ってみることにしました。
洗濯機で、グルグル回す勇気はさすがになかったので、大きめの手洗い桶に手洗い用用の洗剤を少な目溶かして、さっと水通しすれば濯ぎに時間も掛からないので、型崩れも少なくて済むと考えました。
スーツの上着は肩パットや裏地がありアイロンがかけにくい！
脱水だけは、軽く1分程度洗濯機に頼ることにしました。
結果的に、スーツのズボンは、何とか成功と言える出来にはなりました。ズボンは、縮みさえなければ、干し方とアイロンで皺を伸ばすことは可能なんですよね。
ただ、スーツの上着だけは、ジャケットのようには行きませんでした。
でも、サッと洗ってサッと脱水したので、最初は型崩れも見た目では対して無さそうに見えました。ハンガーに干すまでは、スーツの自宅洗いに成功したと思っていましたから。
前にも書きましたけど、スーツの上着って、肩パットっていうんですか？型部分に厚みが多いんですよね。簡単な裏地が付いているジャケットなどとは、全然違うんです。
まず、干す時にこの幅に苦戦しました。肩の前後の幅を保ったまま型崩れしないように干すのは、到底無理なんです。濡れているから上着自体に重みもありますし、いっそセーターのように平干ししようかとも考えましたけど、それだと袖の部分の丸みがつぶれて皺になるんです。
最終的に、しわはアイロンで伸ばせるから良いということで、干しては見たんですが。
結局、スーツの上着って色んなパーツで出来ているみたいで、よく分からない小さな縫い目の引き攣りのような皺府が沢山出来てしまって・・・。
家でスーツを洗ってみて分かったことと言えば、スーツって言うのは、曲線で出来ている丸い洋服なんだと言うことです。
ウォッシャブルスーツは、そういうことを全て想定されて、生地はもちろん縫製の仕方なんかにも工夫されているんでしょうね。だからそれが売りになるんですよね。
失敗しても大丈夫な物で試して良かったと本当に思いました。
当然、そのスーツは申し訳ないけれど、お役御免と言うことで処分しました。
