今でも忘れられない、生臭い洗濯物が原因となったトラウマ
35歳、会社員です。当時私は小学校高学年でした。まだ子供で、多少の家事は手伝っていましたが、洗濯はできなかったので、いつも母か3つ年上の姉がやってくれていました。洗濯は普通に洗濯機を使い、洗剤もスーパーで購入する粉のものだったと思います。
洗濯担当は姉と自分。干すのが嫌で洗濯機の中に入れっぱなしが度々
当時、両親の不仲や、父の勝手な会社からの独立による貧困などで、我が家は少々家庭が荒れていました。父はあまり家に帰らず、母もとても忙しくしており、朝早くから夜遅くまで家にいませんでした。
ですので、必然的に家事は私と姉にまわってくるのですが、その当時の母は少しヒステリーでした。私もだらしのない子供でしたが、なぜそこまでキツく叱られてしまうのか、理解に苦しむほどでした。そんな精神状態で、母は私や姉に対し、キツイ口調で家事を命じ、不手際や、すっぽかしなどをすると、とても酷く怒られていましたので、とても嫌々と家事をこなしていました。
洗濯機を回すのは簡単なので、そこまではやっても、ちゃんとキレイに干せてないと、怒鳴られてしまうため、干すのが嫌で、洗濯が終わってもそのまま洗濯機の中に入れっぱなしの事が度々ありました。
これが全ての元凶です。こっぴどく、執拗に怒られてしまうため、最終的に嫌々に干すことはするのですが、洗濯機が終わって1日くらい放っておく事は当たり前でした。そんな日々の中、1日どころではなく、2,3日経ってから干した事がありました。夏の時期だったと思います。
生臭いタオル。お風呂で洗っていないと勘違いされるはめに
ある日、着た服が、なんだかとても臭い。つんと、生臭い、嫌な臭いでした。でも、当時の子供の私には何故だかわかりませんでした。でも、まーいいか、洗濯したんだし。と、あまり気にもせず、そのまま着て遊びに出かけました。だらしない男の子だったので、どうでも良かったような気がします。
しょっちゅう外でどろんこになって遊んでいた子供だったので、外で友達と遊んでしまえば、汗もかくし、水も浴びるしで、臭いの事はすっかり忘れていました。
その夜、いつものようにお風呂に入って上がり、タオルで頭をワシャワシャと拭くと、服と同じツンとした臭いが襲ってきました。服よりもむしろキツイ臭いでした。
でも、やはりだらしのない男の子なもので、まぁいいか。そのうち消えるだろうなどと思い、そのまま家族のいるリビングに戻りました。
パンツ一丁でタオルで頭をワシャワシャしながら母の横を通ると、母は私に「あんたなんか臭い!」と言いました。
日頃からだらしのない私だったので、「またちゃんとお風呂で洗わなかったんだろう」と怒鳴られ、強引に手を引かれ、風呂場に連れていかれ、頭を洗われました。
なんとも運が悪いようですが、2枚目のタオルは洗った日が違うのか、臭くありませんでした。そこから、執拗な説教が始まってしまいました。なぜそういつもだらしがないのかと。
私は泣きながら「違う、タオルが臭かったんだ。服だって!」と弁明をしましたが、「この期に及んでタオルのせいにするのか!タオルは臭くないじゃないか!」と二枚目の臭くないタオルを指さし、そして叩かれました。
1枚目のタオルが臭い事を言いましたが、「それはちゃんと洗わなかった頭を拭いたからだ!」とさらに怒鳴られました。
だらしない子供だとしても、ちゃんと頭を洗わなかったにしても、どこで横を通っただけで気づくほど頭を生臭くして帰ってくるのでしょうか。家の近所はただの住宅街です。魚市場とかではありません。
とても悔しい、理不尽な目にあった記憶です。35歳になった今でも忘れられない嫌な記憶です。 その後、母か姉が気づいたのでしょう。我が家から生臭い衣服やタオルはなくなりました。ある日には「早く干さないと生臭くなるわよ!」という白々しい説教を聞いた記憶もあります。
<p.洗い済みの洗濯物の放置は、このようなトラウマも生んでしまう事があるので、洗濯物はなるべく早く干しましょう。