大後悔。手洗いで失敗して浴衣を買い直す羽目に
大学1年生のときに、友達と雑貨屋さんで、白地に朝顔の柄のついたかわいい浴衣を色違いのおそろいで買いました。そして、その友達と男友達も交えて、浴衣を着て隅田川花火大会に出かけました。
友達とお揃いで買ったお気に入りの浴衣。食べこぼしがあり洗うことに
地方から出てきた私にとっては、初めての東京の花火大会。屋台のたこ焼きなどを食べたりしながら、花火大会を楽しみました。ですが、花火を見るときに、地べたに座ってしまっていたので、せっかくの浴衣が土ぼこりで汚れていました。
さらに、たこ焼きの茶色いソースが腿のところに点々とついていました。以前は、浴衣はクリーニングか、安いものだと母が洗ってくれていたはずなのですが、大学に入って一人暮らしを始めた時期だったので、自分の部屋の洗濯機で洗うことにしました。
今思えばクリーニングにおとなしく出せばよかったのに、浴衣は帯と下駄もセットで5000円もしなかったし、1回しか袖を通していないものだったので、クリーニングに出すにはやっぱりお金がもったいないと感じてしまったのです。
素材も綿100%だったので、ネットに入れて脱水をせずに洗えばなんとかなるかな、と洗濯機に入れて、おしゃれ着洗い用の液体洗剤で洗いました。
しかし、いざ取り出してみると、泥汚れは落ちていましたが、ソースのシミがまだうっすらと残って落ちていなかったので、そうだ食器洗剤をちょっとつけてこすり洗いしよう、と思いついて、お風呂場でいらない歯ブラシに食器洗剤をつけて汚れた部分をこすりました。
こすり洗いのおかげでシミはほとんど見えなくなったのですが、こすり洗いをしているうちに、結局洗剤が浴衣全体に広がってしまったので、浴槽にぬるま湯を何度も溜めて、すすぎの作業をしました。すすぐ際に、すぐ洗濯機に放り込もうと思ったら、ちょうど母から電話があって、浴衣のシミ抜きの話をしたところ、食器用洗剤をつけた服は絶対に洗濯機に放り込んじゃだめ、泡だらけになるよ! と注意されたのでした。
確かに、何度すすいでもなかなか泡が切れなかったですし、浴衣は丈が長いので、手で絞ろうと思ってもうまくいかなくて、トイレと浴槽、洗面台が隣り合った狭いユニットバスだったので、あたり一面びしょびしょになってしまって、へとへとになりました。
結局いまいち全部絞れていないびしょびしょのまま、バルコニーの物干しに干しましたが、ぽたぽたと水が大量に垂れてしまい、階下の住人に怒られないかひやひやしました。夏で暑かったので、翌日には乾いていましたが、今度は生地がごわごわになっていました。
乾いたらゴワゴワに。頑張ってアイロンをかけたがもう1度着ることができない状態
いつもの私だったら、そこで癇癪を起こしてあきらめてしまいそうになるのですが、せっかく友達とおそろいで買った浴衣だったので、がんばってアイロンをかけました。しかし、いざ着てみると襟や裾がなんだか丸まって変な癖がついてしまっているし、特に白地のシンプルな柄の浴衣だったので、そのヨレヨレ感がすごくわかりやすくて、初めからクリーニングに出しておけばよかった、とがっくりしました。
その夏は、結局別の安い浴衣を買って、お祭りやサークルのイベントに参加しました。しかし、その後ヨレヨレになってしまった朝顔の浴衣を着たときに一緒だった男友達と付き合うことになり、翌年の夏に、「最初に会ったときに着ていた浴衣はもう着ないの?あれかわいかったのに」と彼に言われて、ようやくごわごわの浴衣のことを思い出してクリーニングに出したのですが、自分で洗ったときに長時間お日様の下で干したりしたせいか、朝顔模様が薄くなってしまっているような気がしました。安物といえど、浴衣をもう1着買ったことを考えると、最初からケチらずにちゃんとクリーニングに出すとか、プロに頼めばよかったなあと後悔しました。